- 2022年08月15日
- 桑名水郷花火大会
半月ほど前の話になりますが、7月30日に桑名水郷花火大会が行われました!
ここ2年は新型コロナウィルスの影響で中止となっていたため、3年ぶりの開催となりました。
入場制限があり、チケットを持たない方は入場できなかったので
現地に行かれた方は以前に比べると少なくなっていたかと思いますが、
ネットでの動画配信もあり、ご覧になられた方は多かったのではないでしょうか。
花火は今や「夏の風物詩!」と言っても過言ではない行事ですが、
古くから日本では疫病退散の意味合いを込めた花火の打ち上げが行われてきていました。
会場のアナウンスでもそのことに触れていたので、
お聞きになられた方もいらっしゃるかと思います。
打ち上げ花火は、1733年に隅田川で行われた水神祭がその由来と伝えられています。
関西や江戸で飢饉・疫病の流行による多数の死者たちの慰霊や悪疫退散のために水神祭が催され、
打ち上げ花火が上げられたのが始まりです。
その後、花火の掛け声としても知られる「玉屋」「鍵屋」などの花火師たちが多数出現し、
競うように試行錯誤かなされ、その華やかさが江戸の庶民に受け入れられ、
日本の蒸し暑い気候も夕涼みの文化として花火大会をより根付かせるなど、
花火の打ち上げが夏の定番の行事として根付いていったという経緯があります。
このように日本における疫病と花火の関係は、
遡ること江戸時代の中期から続く、大変に歴史のある行事ということになります。
それを思うと、緊急事態宣言こそ出ていないものの、
新型コロナウィルス第七波の感染拡大が警戒される今夏の花火は、より一層感慨深いです。
いくつか写真を撮ったのですが、やはり生の迫力と感動の100分の1も捉えられないですね……。
写真やネット配信といった画面越しでなく、夏の夜を眩しく照らす花火が
以前のように、桑名の皆さんをはじめ、たくさんの人々の目に届く日を願わずにはいられません。
そんな、弾ける夏が再び来ることを心待ちにしています。
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