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2023年07月31日
良いこと貯金

私の叔母は75歳。
若い頃は美人で隣町まで有名だったらしく、結婚後は2人の娘を育てあげ、今は叔父と2人暮らしです。

叔母は、65歳まで会社勤めをし、社交的な性格もあって、今でも友人と旅行や食事、買い物によく出かけ、日本の経済活動にしっかり貢献しています。
そして、人との関わりが好きなので、困った人のお世話をしてまわる、世話やきやさんです。

その叔母は1年ほど前まで、身寄りのない夫の叔父(95歳)の介護をしていました。

1ヶ月に1度、1人船で島へ渡り遠方まで赴き、(失礼ですが)吹けば倒れてしまいそうな小さな古い家に1人暮らしの、夫の叔父の身の回りのお世話をしていました。

「叔母さん、そんなに遠くまで行くだけでも大変だね。」と、私が言うと

「そんなことないよ。90歳超えた男の人はお世話していても、小さな子みたいにすごくかわいいのよ。」と、叔母からはいつもとても嬉しそうな声が返ってきました。

介護とはいえ、船に乗って遠路はるばる島へ行くのは、ちょっとした旅行気分であり、
自分を頼りにしてくれる人から、心から「ありがとう。」と何度も言ってもらえることは大きな喜びであり、
自分の老いも感じながら、その先の現実を目の当たりにしつつ、家族へ自分は何を残し、どう生きるべきかを考えていたのかもしれません。

その遠距離介護は8年間続きました。

夫の叔父が他界してから、力の向け先が無くなり、叔母はしばらく気が抜けたように力を落としていましたが、故人の遺品整理も落ち着き始めた頃、叔母への大きなサプライズが見つかりました。

故人が、大切な非常に価値あるものを、叔母に残してくれていたそうです。

亡くなられた後に、驚くような贈り物が届くなんて
物語のようでもあり、故人の粋な計らいのようでもあり、心からの感謝の気持ちでもあり。

私の妹いわく。
「叔母さんは、いつも〈良いこと貯金〉をしてきたからよ。」

その叔母から、最近よく私のもとへ電話があるのです。
色々と話しをしているうちに・・・感じ取りました。

叔母は・・・今度は私のことを心配している!

 

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