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終活博士ブログ

2021年03月13日
第21回【コロナ禍の葬儀】

最近マスコミで話題になっている、新型コロナウイルスに感染して亡くなった方の葬儀について

再度掲載をさせていただきます。

昨年11月にコロナ禍での葬儀について掲載をしましたが、今回は実際に葬儀を行った場合のお話です。

 

まず、マスコミ各社がコロナ禍の葬儀について「遺族がかわいそう」「亡くなった方との対面が出来ないなんてかわいそう」

との報道をしていることに、現場との違和感を覚えます。

大変失礼なことですが、誰かが情報操作をして煽っているとしか思えないような報道です。

 

 

今回の新型コロナウイルス感染症という病気ですが、そもそも法定伝染病であり「二類指定感染症」でした。

これはSARS、結核、鳥インフルエンザなどの病気に類し、亡くなってから24時間以内に火葬することが可能とされた病気で、

感染力が高い危険な病気との判断をされていました。(令和3年2月に、二類指定感染症から指定感染症に改正されました)

したがって、葬儀社もそれ相応の対応を行い、病院でも完全に隔離された状態での看護となっています。

我々葬儀社も伝染病の知識もないままご遺体のお取り扱いをすることは、

極めて困難で危険であるとの判断から「法定伝染病第二類指定」の対応をしています。

つまり、病院で密閉された状態で棺に納め、火葬場へ直行するというような方法で葬儀・火葬を行っています。

現状から改善の余地はありますが、ご家族様とお話をするとその方法で構わないと言われます。

正直、むしろご家族様の方が対面されることを拒むことがほとんどです。

残念な事ではありますが、やはり家族とはいえ感染が怖いというのが事実のようです。

そして、葬儀は行わないということになります。

もし通常と同じように葬儀を行い、ご遺体と対面して他の人に感染するようなことがあれば大問題になるからです。

また、棺を開けずに葬儀を行えば、今度はなぜ棺を空けないのかと疑問視され、

コロナが原因で亡くなったことを公表することになるからです。

このような現状ですので、実際に行われている葬儀は、ご遺体と対面できずに火葬場へ送られています。

 

私どもも、ご家族様との対面がないのは忍びないのですが、コロナが収束するまでは仕方がないものかと心を痛めております。

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