- 2021年03月30日
- 第22回【インド ~第1回~】
お釈迦様の生誕の地・インド。
正式には、現在のネパール(ルンビニ)ですから、仏教生誕の地と言った方が正確ですね。
これまでに3回インドを訪問し、ルンビニ、ブッダガヤ、サルナート、クシナガラなどの仏跡をたどりました。
“インドに行くと、インドを好きになる人とそうでない人がいる”とよく言われますが、
3度行ったということは好きになったということなのでしょうか。
最初に行ったのは、今から18年前の2003年です。
その際の訪問の目的は、『お釈迦様の故郷に一度は行ってみたい』でした。
日本で1500年以上も続く仏教という教えを、どのような環境でどのような考えで悟りを開いたのか
この目で確かめてみたかったのが理由でした。
訪れてみると、2000年以上前のインド、ネパールと何の変わりもない、そのままの環境がそこにありました。
土の匂いのする大地に、多くの人たちがなんのこだわりや関係もなく暮らしている。
自然のままに生活する姿そのもので、世の無常を感じるそんな世界が広がっています。
(インドでも、ニューデリーなどの都会は違います)
人は自然に生まれ、自然に死ぬ。
人にとって避けることのできない『生老病死』という現実を恐れることなく受け入れる。
まさにその世界がありました。
葬儀という仕事に携わっているおかげで人の死について考えることは多いのですが
改めてそれを感じることができる場所でした。